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EOS R3の徹底レビュー 競馬と野鳥撮影に最適な1台

1. イントロダクション

悩んでいる人
悩んでいる人

競馬、野鳥撮影したいな~

だけど、どんなカメラを選べばいいんだろう?

Eos R3が気になるけど、どんなカメラなんだ???

色々ありすぎて分からないし、馬や野鳥のような動きの速い被写体を撮影するために、EOS R3はベストな選択なのか?

こんな疑問にお答えします。

本記事の内容

・EOS R3の概要やスペック

・撮影対象別の使用感

・おすすめなレンズ

本記事の信頼性

  • Dice-K Horse Photo Blog管理人
  • 競馬フォトグラファー兼ブロガー
  • 主な撮影スポット:中山、東京、新潟競馬場

競馬や野鳥撮影は、速度、距離、そして瞬間瞬間の動きを捉えるために、高性能なカメラが必要です。そのため、どのカメラを選ぶかは、一つの大きな悩みとなります。

そこで、今回はEOS R3について詳しくレビューします。

これから競馬、野鳥撮影用のカメラを探そうと思っている方は、

本記事を読むことでEOS R3のポイントや

R3の良さが見つけれるかもしれません。

Dice-K
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最後まで、じっくりと読みつつカメラ選びの参考にしてみてください。

2. カメラの基本スペックと特徴

2410万画素 裏面照射型CMOSセンサー

1. 解像度について

24.1メガピクセルの解像度は、プロフェッショナルレベルのカメラとしてはバランスが取れています。解像度が高すぎるとファイルサイズが大きくなり、連写性能や処理速度に影響を与える可能性がありますが、24.1MPは連写やAF速度を維持しつつ、高品質の画像を提供します。

  • 競馬や野鳥撮影の利点: 高速で動く被写体を追いながらも、24.1MPは十分なディテールを保持します。特にトリミングやクロップを行う際も、画質を犠牲にせずに目的の構図を得られます。

2. 裏面照射型CMOSセンサー(BSI)について

裏面照射型センサーは、従来のセンサーと異なり、受光部を前面に配置することでより多くの光を取り込みやすくなっています。この設計により、次のようなメリットがあります。

  • 高感度性能の向上: 暗所や低照度環境でもノイズを抑え、クリアで鮮明な画像を提供。野鳥撮影の早朝や夕方、または曇天の競馬場でも性能を発揮します。
  • 高速読み出し: 高速連写や動体追従時に、歪み(ローリングシャッター効果)を抑え、動きのブレを最小限に抑えます。

3. ダイナミックレンジについて

ダイナミックレンジは、暗部から明部までの階調をどれだけ表現できるかを示す指標です。EOS R3の裏面照射型センサーは、幅広いダイナミックレンジを提供し、明暗差の激しいシーンでも細かなディテールを保つことが可能です。

競馬での利用例: 逆光や日陰が入り混じる競馬場で、馬のディテールや背景の階調をしっかり表現します。

野鳥撮影での利用例: 木陰や空のコントラストが強いシーンでも、鳥の羽根の細かい描写や背景のディテールをしっかり捉えます。

4. 撮影シーンでの実際の効果

野鳥撮影: 光が少ない森の中や曇り空でも、暗部ノイズが少なく、羽根の質感や背景の階調を自然に再現できます。

競馬: 逆光や斜光のシーンでも、馬や騎手の顔、体のディテールをしっかり表現します。動きの速い被写体でも歪みを抑え、正確な形状で捉えます。

AF性能

1. デュアルピクセルCMOS AF II

Canon EOS R3は「デュアルピクセルCMOS AF II」を搭載しています。これにより、センサー上の全画素が位相差AFに対応しており、高速かつ正確なフォーカスが可能です。

  • AFカバーエリア: フォーカスエリアは最大100%のカバー範囲を誇り、画面全体で被写体を捉えることができます。競馬での馬の動きや、空を飛ぶ鳥を画面の端でも正確に追尾します。

2. 被写体認識とトラッキング性能

EOS R3には、最新のディープラーニング技術を活用した被写体認識AIが組み込まれています。

  • 動物認識AF: 鳥や哺乳類(馬を含む)の目、顔、体を検出し、自動的に追尾します。競馬では、馬の動きやスピードを考慮しながら、瞬時にフォーカスを合わせ続けます。
  • 瞳AF(Eye Control AF): 特に野鳥撮影では、鳥の小さな目にピンポイントでフォーカスを合わせることができ、動いている鳥を素早く捉えます。

3. Eye Control AF(視線入力AF)

EOS R3の特徴的な機能であるEye Control AFは、ファインダー内でカメラがユーザーの視線を追跡し、視線の位置に自動でフォーカスを合わせます。これは、競馬のレース中に次々と変わる被写体や、素早く移動する鳥に対して瞬時に対応できる革新的な機能です。

4. 連写時のAF性能

EOS R3は電子シャッターで最大30コマ/秒、メカニカルシャッターで最大12コマ/秒の連写が可能です。この高速連写中も、AFは高精度で動作し、被写体を追従し続けます。

  • 競馬でのメリット: レース中のスピード感あるシーンや、ゴール前の接戦を逃さず捉えます。
  • 野鳥撮影でのメリット: 鳥が飛び立つ瞬間や複雑な飛行パターンも、連続してフォーカスを維持できます。

5. 低照度環境でのAF性能

EOS R3のAFは、-7.5EVという非常に低い照度でも機能します。これにより、暗所での撮影や朝夕の薄明かりでもフォーカスが正確に動作します。

  • 野鳥撮影での応用: 日の出前や日没後の薄暗い環境でも、鳥の動きをしっかり捉えます。
  • 競馬場での応用: 曇り空や影が多い状況でも、確実に馬の動きを追尾します。

6. カスタマイズ可能なAF設定

AF設定は細かくカスタマイズ可能で、被写体に応じて応答速度や感度を調整できます。競馬と野鳥撮影では、それぞれ異なる設定が最適化できます。

3. 撮影対象別の使用感

1. 競馬撮影での使用感

競馬撮影では、スピード感あるシーンを正確に捉えるために、高速連写と高い動体追尾性能が求められます。EOS R3は、このようなシーンで非常に優れた性能を発揮します。

  • AFの正確さと速さ: 馬の動きを的確に追い続けるAFは非常に頼りになります。特に、馬の顔や騎手の目にしっかりとフォーカスが合い続けるため、重要な瞬間を逃しません。視線入力AF(Eye Control AF)も、素早くフォーカス位置を切り替えるのに役立ちます。
  • 連写性能: 30fpsの高速連写は、ゴール前の接戦やスタートダッシュなど、一瞬の動きも逃さずキャッチできます。これにより、後からベストショットを選びやすくなります。
  • シャッターレスポンスと操作性: シャッタータイムラグが少なく、直感的にシャッターを切ることができるため、決定的瞬間を逃しにくいです。グリップも大きめで、長時間の撮影でも疲れにくく安定感があります。
  • 画質とダイナミックレンジ: 明暗差が大きいシーンでも、馬の毛並みや背景のディテールがしっかりと表現され、HDRのような見栄えが得られます。逆光でもディテールを保ちつつ、動きを捉えられるのは大きな利点です。
  • 実用的なシチュエーション: 競馬場でのレース中、パドックでのウォームアップシーン、ゴール直前のクライマックスなど、スピードと迫力を表現したい場面で力を発揮します。

2. 野鳥撮影での使用感

野鳥撮影では、素早く動く小さな被写体を捉える能力と、静かで目立たない撮影が求められます。EOS R3は、このニーズにもしっかり対応しています。

  • 静音シャッター: 電子シャッターを使用すると無音で撮影が可能です。これにより、音に敏感な鳥に気付かれずに接近して撮影できます。野鳥撮影ではこの静音性能が大きなアドバンテージとなります。
  • 被写体認識と追尾性能: 鳥の目を正確に捉える動物認識AFは非常に効果的です。木陰や複雑な背景でも、鳥の姿をしっかりと追尾し続けます。また、鳥の飛翔シーンでもAFが食いつき続け、ブレの少ないシャープな画像が得られます。
  • 軽量性と持ち運びやすさ: フルサイズカメラとしては比較的軽量で、長時間のフィールドワークでも持ち運びやすいです。ハンドグリップの形状も快適で、バランスが良いため、大型望遠レンズを装着しても操作性が良好です。
  • 低照度性能: 早朝や夕方、曇りの日など光量が少ない環境でも、ノイズを抑えながらクリアな画像が得られます。これにより、明るさが不安定な状況でも安定した画質を保てます。
  • フィールドでの実用性: 飛翔する鳥を追いかけるシーンや、木々の中で素早く動く小鳥を狙う際にも、EOS R3は瞬時にフォーカスを合わせ続けるため、瞬間を逃さずに捉えられます。

5. レンズとの相性

Canon RF 70-200mm F2.8 L IS USM

このズームレンズは、競馬撮影において非常に使い勝手が良いです。

  • 焦点距離: 70-200mmは、競馬場のパドックやレーストラックにおける中距離撮影に最適です。スタートからゴール、そしてゴール後の表情まで、フレーミングしやすいです。
  • 明るいF2.8の開放値: レース中の被写体を背景から際立たせるボケが得られるため、馬や騎手の動きを強調できます。また、逆光や日陰の環境でも、安定してシャッタースピードを稼げます。
  • 軽量・コンパクト: 同クラスのレンズに比べ軽量で、長時間の競馬撮影でも疲れにくいのが特徴です。
Canon RF 100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

競馬場で広いトラックをカバーしたい場合、超望遠ズームレンズが役立ちます。

  • 広範囲なズームレンジ: 100-500mmの焦点距離は、競馬場全体をカバーでき、遠くの被写体も大きく捉えられます。レース中の迫力あるシーンを、遠距離からでも撮影可能です。
  • IS(手ぶれ補正)機能: 5段分の手ぶれ補正が効くため、高速シャッターでも手ぶれを防ぎ、クリアな画像が得られます。
  • 高速AF: EOS R3との組み合わせで、遠距離でも素早く正確なフォーカスが可能です。特に、スタートダッシュやスピード感のあるシーンでもピントを外しにくいです。
Canon RF 100-400mm F5.6-8 IS USM

携帯性や価格を重視する場合、このレンズも非常に実用的です。

  • 柔軟なズームレンジ: 100-400mmは、近距離から中距離の鳥をカバーしやすく、フィールドでの汎用性が高いです。特に、飛翔中の鳥を追いながらフレーミングを変えられます。
  • 軽量設計: 長時間のフィールドワークで、持ち運びしやすく疲れにくいのがメリットです。
  • コストパフォーマンス: 超望遠レンズに比べ価格が抑えられており、EOS R3の機動力を活かしつつ、初めての野鳥撮影にも適しています。

3. EOS R3との相性におけるポイント

  • デュアルピクセルAFとのシナジー効果: EOS R3のデュアルピクセルCMOS AF IIは、RFレンズと組み合わせることで、高速かつ正確なフォーカスを実現します。特に、動きの速い競馬や野鳥撮影では、シームレスなフォーカス追尾が可能です。
  • 手ぶれ補正機能(IS)との連携: EOS R3のボディ内手ぶれ補正(IBIS)とレンズ内手ぶれ補正(IS)が連動し、最大8段分の手ぶれ補正効果が得られるレンズもあります。これにより、手持ち撮影でも高精細な画像が得られます。
  • 電子シャッターとの相性: 電子シャッターでの無音撮影とRFレンズの高速AFが組み合わさり、野鳥や競馬の決定的瞬間を静かに、かつ確実に捉えられます。

6. 実際の撮影シーンとサンプル画像

7. まとめ

長所

  • 高速AFと動体追尾性能: 30fpsの連写と優れた被写体認識AF(動物・人・乗り物)で、競馬や野鳥の動きの速い被写体を正確に捉え続けます。
  • 優れた高感度性能とダイナミックレンジ: 低照度環境や逆光でもノイズを抑えたクリアな画質を実現し、明暗差の大きいシーンでもディテールが豊かに表現されます。
  • 耐久性と操作性: 防塵・防滴仕様のボディと直感的な操作性、カスタマイズ可能なボタン配置により、フィールドでの長時間の撮影にも対応できます。
  • 静音シャッター: 電子シャッターによる無音撮影が可能で、野鳥撮影など音に敏感なシーンでも安心です。

短所

  • 重量とサイズ: フルサイズボディとしてはやや大きめで、特に超望遠レンズとの組み合わせでは長時間の手持ち撮影が負担になる場合があります。
  • 価格帯: プロ向けカメラのため、価格が高く、初心者やライトユーザーには手が届きにくいです。
  • バッテリーの持ち時間: 高速連写や動体追尾を多用すると、バッテリー消耗が早く、予備バッテリーが必要です。

9. EOS R3の筆者使用機材

EOS R3

RF24-70mm F2.8 L IS USM

RF 100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

バッテリー(LP-E19)

メモリーカード(プログレードデジタルコバルト650GB)

  • この記事を書いた人

Dice-K

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